2007.03.13 3月5日
1985年3月5日、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マレイ・ぺライア(ピアノ)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
ブルックナー:交響曲第7番
ベルリン、フィルハーモニー。

ジュリーニのベルリン・フィル客演でブルックナーを振ったものは今のところこれしかない。ウィーン・フィルでこの時期以降、後期三大交響曲を連続して取り上げており、交響曲第7番ではBBC LEGENDSからフィルハーモニア管を振った1960年代のライヴも出ていた。
BBCのライヴを聴いてこの演奏を聴いても、この二十年ほどの間でジュリーニ自身の解釈にそう変化はない。ただ、このベルリン・フィルとのライヴでは、レガートが強調され音楽自体の呼吸が深くなり、持ち前の流線型のフォルムがさらに雄大に響いているのが認められる。

参考までにジュリーニとベルリン・フィルの放送記録(NHK-FM)は以下の通り。
1976年 シューマン:楽園とペリ、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ワイセンベルク)、交響曲第7番
77年 シューベルト:交響曲第7番「未完成」、第8番
78年 G・ガブリエリ:小品、ジェミニアーニ:合奏協奏曲ト短調、ロッシーニ:スターバト・マーテル、ドビュッシー:海、ラヴェル:マ・メール・ロワ、ベートーヴェン:荘厳ミサ
84年 シューベルト:交響曲第4番、マーラー:大地の歌
85年 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番(ぺライア)、ブルックナー:交響曲第7番
88年 モーツァルト:協奏交響曲(管の方)、ブラームス:交響曲第1番
90年 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」、ヴェルディ:聖歌四篇
91年 チャイコフスキー:交響曲第2番、ラヴェル:マ・メール・ロワ、ストラヴィンスキー:火の鳥
2007.03.06 3月4日
1982年3月4日、クリストフ・エッシェンバッハ指揮バイエルン放送交響楽団
オラシオ・グティエレス(ピアノ)

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
シューマン:交響曲第4番
ミュンヘン、ヘラクレスザール。

エッシェンバッハの指揮者活動最初期の演奏。指揮者としてチューリヒ・トーンハレ管と来日(チャイコフスキー5番など)したのがこの二年後であった。
今でこそ指揮者としての知名度も高いエッシェンバッハだが、この時期はまだ「指揮もするピアニスト」として見られていたのは仕方なかろう。
ただ演奏は、オケの鈍さもあるものの現在にも繋がる重厚な暗い響きをすでに醸しており、後の大成を予感させる。
2007.03.03 3月3日
1979年3月3日、ゲオルク・ショルティ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ルチア・ポップ(ソプラノ)
ミラ・ザーカイ(アルト)

マーラー:交響曲第2番「復活」
ベルリン、フィルハーモニー。

NHK-FM。シーズンこそ違うが1979年にはベルリン・フィルで圧倒的なマーラー演奏が二度演奏された。ひとつは10月のバーンスタインとの9番、そしてもうひとつがこのショルティの客演による「復活」である。
ショルティもカラヤンには忌避された指揮者のひとりで、カラヤン没後こそ頻繁にベルリンへ客演したが、この時期の客演はかなり珍しい。
演奏はカラヤン時代の全盛期を迎えたオケの巨大なパワーが凄い。オケ全体が光彩を放っているかのようなギラついた音色で、これほどの音響を引き出しながら茫洋とさせぬショルティの力量もやはり凄い。
2007.03.03 3月2日
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1977年3月2日、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック

ラザール・ベルマン(ピアノ)

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ニューヨーク、エイヴリー・フィッシャー・ホール。

ベルマンが大成功を収めた1976年のアメリカ・ツアー翌年の演奏。ニューヨーク・フィルの自主制作盤「BERNSTEIN LIVE!」の一枚目に所収。
CDに付された演奏会記録によると、この日は前半にチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」、プロコフィエフのピアノ協奏曲第1番が演奏されている。また、この演奏会は一日だけの特別演奏会のようだ。
バーンスタインと著名ピアニストのライヴ録音、というと真先に思い浮かぶのは1962年のグレン・グールドとのブラームスの第1番だが、両者がある意味水と油であった故の興趣が取り沙汰されたその演奏に比べ、このラフマニノフはまさに指揮者とピアニストの情動がぶつかり合い支配する超ロマンティックな大演奏となっている。
ベルマンの濃い表情付けに呼応してバーンスタインも叩きつけるような響きでオケを咆哮させ、幸福な出会いだったと思わせる一期一会の名演になっている。
2007.03.03 3月1日
1975年3月1日、ワーグナー:ヴァルキューレ

ジョン・ヴィッカーズ(ジークムント)
ジャニス・マーティン(ジークリンデ)
ドナルド・マッキンタイア(ヴォータン)
ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)
ミニョン・ダン(フリッカ)
ベングト・ルンドグレン(フンディング)

シクステン・エールリング指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団
ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場。

戦後のMETでは1951年、57年、62年に続く「指環」の全曲上演となった1975年のサイクルから。指揮者は1951、57年はフリッツ・シュティードリー、1962年はラインスドルフが担当、この1975年はスウェーデンのシクステン・エールリングが担当した。
なお、これに先立つ1974年にはクーベリックが「神々の黄昏」を、1973年にはラインスドルフが「ジークフリート」を振っている。これは1960年代末にカラヤンがMETで「指環」を上演しようとして「ヴァルキューレ」までしか果たせなかった補完的な上演で、この1975年のサイクル上演をもってカラヤンの演出による「指環」は、ひとつの総決算となった。
この1975年のMETの上演は配役が興味深い。主役級は当時の世界的な歌い手が務めているが、準主役級をローゲのピーターソン、アルベリヒのリンツラー、フリッカのダン、ミーメのウルフングなど、MET勢が占めているのが面白く聴き応えがある。また、ファーゾルト、フンディング、ハーゲンの低声三役を、1970年だけバイロイトでも歌ったベングト・ルンドグレンが務めている(この時期バイロイトではリッダーブッシュが独占)。ルンドグレンは1976年にバイロイトに復帰している。
2007.03.03 2月28日
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1978年2月28日、エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団

ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」
モスクワ音楽院大ホール。

SCRIBENDUMのCD。ライヴに限ってもスヴェトラーノフの「レニングラード」は三種も演奏が聴ける。1993年のスウェーデン放送響(Daphne)、1995年のハーグ・レジデンティ管(Canyon)に比べ、全盛期の手兵とのライヴである当演奏の価値はやはり高い。
スヴェトラーノフは客演先のオケからでも金管の深い響きなど、ロシアン・サウンドを引き出し得た(あのN響からでさえも!)ひとであったが、ハーグ盤が幾分マイルドとさえ言える恰幅のよさを示し、スウェーデン盤はやや大味な響きであるのに対し、すさまじい音響のこの地元ライヴにはやはり一日の長が感じられる。
2007.03.03 2月27日
1980年2月27日、ジェームズ・コンロン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲第4番
ベルリン、フィルハーモニー。

コンロンの若いころのベルリン・フィル客演。当時はロッテルダムのポストなどで注目を集める前であった。
ドヴォルザークの交響曲は5番以前になると途端にライヴでは取り上げられず、1〜3番などまったくない。4番もこの演奏だけではないか。
2007.03.03 2月26日
1997年2月26日、マリス・ヤンソンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ワイル:「マハゴニー市の興亡」組曲
オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
ワイル:ヴァイオリンと管楽のための協奏曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ベルリン、フィルハーモニー。

ヤンソンスは1976年の客演が放送されて以来、1990年代まで放送はなかった。WOWWOWで「レニングラード」が流れてからベルリン・フィルへの登場も増え、今では常連の一人。上記プロも現在のヤンソンスとは思えぬ意欲的なプログラムで、まるでロジェストヴェンスキーが振るような感さえある。
2007.03.03 2月25日
1976年2月25日、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ヘレン・ドナート、ルーシー・ピーコック(ソプラノ)
バルバラ・シェルラー(メゾ・ソプラノ)ビルギット・フィニレ(アルト)
ペーター・シュライアー、ペーター・マウス(テノール)
ヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)菅原昭悟(バス)

シューマン:楽園とペリ
ベルリン、フィルハーモニー。

ジュリーニはベルリン・フィルの常連で、この時期あたりからNHK-FMでもかなりの客演が放送されている。シューベルトの「未完成」「グレート」、「荘厳ミサ」「大地の歌」など印象深い。