2006.09.08 9月7日
1962年9月7日、ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮フィルハーモニア管弦楽団
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
同:交響曲第4番
エディンバラ音楽祭、アッシャー・ホール。

ショスタコーヴィチの交響曲第4番が復活初演されたのが1961年12月30日。コンドラシンが指揮したが、最近1963年2月のドイツ初演ライヴが出たばかり。復活初演時のものは録音が残っていないのだろうか。
上記はその復活初演から9ヶ月後に英国で行なわれた演奏会。FMでは全プロ放送されたが、BBC LEGENDSからはまだ協奏曲しか出ていない。
NHK-FMによる放送は、英国アーカイヴ音源の特集のひとつとして1994年の夏に流れた。ほとんど放送しなかった米国のオケ(当時既にFM横浜やCS放送で聴けるようになっていた)ほどではないものの、英国での演奏会が電波に乗るのもそれほど多くはなかったので、大いに珍重した。プロムス特集なんてやり始めたのもここ十年くらいだと思う(単発ではいくつかあったが)。
その上、このとき放送されたプログラムはクレンペラー「復活」、マルケヴィチ「春祭」、ブリテンのオール自作自演プロ、オールドバラのリヒテル、プロムスのスヴェトラーノフ、などなど錚々たるラインナップで、今でこそブリテンと上記演奏会のタコ4以外はCDで聴けるようになったが、当時は本当に狂喜したものだ。
ちなみにこの演奏会と、スヴェトラーノフの「死の島」、オイストラフとのショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第2番の演奏会、マルケヴィチとLSOの「春の祭典」とムソルグスキー歌曲集による演奏会の放送は、すべて演奏日時が8月22日となっていて(FMfan発表NHK番組表による)、訂正が必要だ。スヴェトラが正しく8月22日で、マルケヴィチは8月26日、ロジェヴェンは9月7日である。
これもBBC LEGENDSのリリースのお陰だ。
演奏は協奏曲は言うまでもなく緊張感に溢れた名演(ただオイストラフとしてはミトロプーロス&NYPとのあまりにも切迫した名演のが上)。4番は初演直後のためか指揮者とオケに消化不良的なぎこちなさがあり、アンサンブルも相当に危なっかしく、ソロにもミスが頻発している。しかし、そのせいか余計にフィナーレの大カタストロフが異常に野蛮に聴こえ、実に生々しいものがあるのは面白い。
また、ロジェストヴェンスキーのショスタコ4番にはソ連文化省響とのスタジオ盤がある他、ウィーン・フィルにただ一度だけ客演した演奏会の録音(78年、CINCIN)が残っており、こちらもウィーン・フィルのいつものトーンで曲が演奏されているだけに、強烈な印象を与えてくれる。
また、元ベルリン・フィル支配人のヴォルフガング・シュトレーゼマンの回想録によると、ロジェヴェンはベルリン・フィルともタコ4を取り上げたことがあるそうだ。ぜひ聴いてみたいものだが・・・
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